べんメモ

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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

タランティーノ監督とは、どんな監督か?

日本でいえば庵野秀明だろう。映画に対する深すぎる愛。過去の映画作品をベースに再構成した自己表現。 そんなイメージを持ってる。

その監督が愛してやまない60年代のハリウッドの空気を再現させたのが、この作品だ。物語の進行は60年代のヒッピー文化を終わらせたシャロンテート事件をなぞる。

シャロンテート事件の概要を知らないとよくわからん映画になる。その陰惨な事件を知ってることが前提といってもいい。だからこそ、中盤のあの緊張感につながる。そして、結末に近づくにつれ、気持ちが暗くなる。庵野秀明でいえば、エヴァ破だね。 なお、自分はこの事件を映画を観る時の予備知識として知った。自分が普通とは思わないが、日本人だと知らない人も多いはず。気軽に友人知人を連れていくのはやめとこう。

さて。

タランティーノは、この空気を再現したかっただけだろう。なので、物語の結末にそこまでの深い意味はない。きっと他の終わらせ方もあったはずだ。 これエンドをえらんだのは、この結末がタランティーノの望むものなんだろうとも思う。