吉田修一「ウォーターゲーム」について
読んだ。
産業スパイもの。 「太陽は動かない」「森は知ってる」に次ぐ3作目。
- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/05/24
- メディア: 単行本
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ネタバレ感想
青春群像劇の壮年期編だろう。 シリーズ読者としては、これで一区切り。 これ以上は蛇足だろう。
スパイものは、娯楽小説の定番。 魅力的なスパイらが自分の力で生きていく姿。 それが描かれているので、読後感は良い。
ただ、主人公は正義の味方でなければならない。 わかりやすい悪の黒幕を叩ききらねばならぬ。
本作は、その辺がちょっと雑だと思う。
- ダム爆破の首謀者は?
- 首謀者の目的は?
- 一番悪いのは誰だ?
映画化するのであれば、監督には是非キングスマンを参考にしてほしい。