べんメモ

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吉田修一「ウォーターゲーム」について

読んだ。

産業スパイもの。 「太陽は動かない」「森は知ってる」に次ぐ3作目。

ウォーターゲーム

ウォーターゲーム

ネタバレ感想

青春群像劇の壮年期編だろう。 シリーズ読者としては、これで一区切り。 これ以上は蛇足だろう。

スパイものは、娯楽小説の定番。 魅力的なスパイらが自分の力で生きていく姿。 それが描かれているので、読後感は良い。

ただ、主人公は正義の味方でなければならない。 わかりやすい悪の黒幕を叩ききらねばならぬ。

本作は、その辺がちょっと雑だと思う。

  • ダム爆破の首謀者は?
  • 首謀者の目的は?
  • 一番悪いのは誰だ?

映画化するのであれば、監督には是非キングスマンを参考にしてほしい。