2019-12-18 吉田修一「国宝」について 歌舞伎役者の青春群像劇。 読み物として面白く、最後まで一気に読める。 さて。 喜久雄は、芸を極めんとする役者である。 それは理解したんどけど、読んでいても読み解けなかった事がある。 あの熱意だ。 初舞台前から魅了されてた。 ヤクザ気質で入れ墨をいれている子である。 普通に考えれば、長続きしない。 理屈でないということかもしれぬ。 歌舞伎は一度だけ観たことがある。 成田屋の勧進帳。 その時は、ま、こんなもんかなとおもった。 もう一度観たら、違うかも。