映画「ジョーカー」について・ネタバレ
映画「ジョーカー」を観た。
バットマンの宿敵ジョーカーの誕生秘話。
ダークナイトのジョーカーは、ミステリアスでカリスマがあった。
今回のジョーカーは、どう表現されるのか?
現実と妄想
初見だと区別がつきにくい。
明確に妄想だなとわかるシーンはよいけど、どこまでが現実だったかはもう一度観ないとわかりにくい。
現実を箇条書きにすれば、この辺までは同情できる。
一方、育った環境がどうあれ、褒められない行為も多く、聖人とはいえない。
- シングルマザーにストーカー行為
- 小人へのイジメ
本人の気持ちを裏切ったからといって、ねえ。 妄想や自爆からの逆恨みだろ
- 拳銃
- 司会者による晒し上げ
- ウェイン氏の態度
- シングルマザーの怯え
どこで狂ったか
ま、証券マンでしょう。 純粋に拳銃という力を手にし、殺人の快楽を得たから。
本人が罪悪感を感じる演出などなかったしね。
司会者に会って死ぬつもりだったのは、罪悪感とも思えぬ。単に目立ちたかったんだろう。 理屈をつけて死ななかったし。
その後、暴徒のカリスマとなり、承認欲求を満たされたとは思う。誰もみてくれなかった自分をみんながみてくれたわけだから。
ただ、ここにいたるまでに狂ってたとおもうよ。 そうでないと、あんなショーをできないだろう。
自己投影
私やきっと貴方はジョーカーより恵まれてる。 そして、ジョーカーはまともな知性がない。
でも心に響くのは、なぜなんだろう。
彼は個人の努力ではどうしようもない(とおもえる)環境に対して、肯定したからだろう。
実は個人の努力でなんとかできるところもある。 であれば、世間は当たり前のように努力を求める。
でも、それって大変なんだ。 そこにNOを突きつけたのがジョーカーなんだろう