イチロー会見の違和感
イチローの引退記者会見のコメントは、ベースボールに興味のない私でも感慨深い。といいつつ、一番印象に残ったのは以下の引用したところ。
2001年にアメリカに来てから2019年現在の野球は、まったく違うものになりました。頭を使わなくてもできてしまう野球になりつつあるような。選手も現場にいる人たちもみんな感じていることだと思うんですけど、これがどう変化していくか。イチロー引退【会見全文・後編】「大谷翔平は世界一の選手に」「外国人になって人の痛み想像した」 (1/9) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)
有識者によると、イチローの頭を使わなくてもできてしまう野球とは、古くはマネーボールで注目されたデータ革命の事を指すようだ。
ベースボールは科学的アプローチが進んでおり、最新の理論では野手はフライボールを打つことが求められてるらしい。
単に打ち上げろという話でなく、三振してもいいから、打球がフライとなる正確なバットコントロールと打球速度を伴うスイングをしろという話。
世界最高峰のベースボールでは、野手は肩が強く、守備シフトも科学的な配置。そんな世界でゴロだとアウトになりやすく、効率が悪い。外野手の頭をものすごい勢いで抜けていくことを狙えってことだろう。知らんけど。
ある意味、最高に頭を使った結果である。 データに基づく守備理論に対して、メタとなる打撃だ。
選手視点だと、一番から九番まで似たような選手になってしまうよね。バンドがうまいとかのスキルが淘汰されて、シンプルにフィジカル・長打スキルを高めていくかんじ。よりアスリート感がある。
スプラトゥーンでいえば、ヤグラを突き詰めると、ホッブラ4人構成がいいみたいな話。
イチローが苦言を呈すのもわかる。 みてて、やっててつまらなる。
一方でイチローはアスリートの鑑だと思ってたので、それが真理なら、勝つために、その方法に精進するだけだと考えるのかと思ってた。
これが違和感。
まあ、イチローの真意はわからん。たどり着けない。そんなもんよな。
- 発売日: 2013/11/26
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